新春行事のひとつである「出初式」。横浜市消防局でも、消防関係職員の仕事初めという意味合いだけではなく、「市民の皆様への防災の啓発」という目標を掲げ、横浜を代表する集客施設で大規模に行われている。2011年から赤レンガ倉庫での開催を続け、今年は5回目。毎年集客を増やし続けており、昨年の来場者数は7万8000人。今や、横浜を代表するビッグイベントのひとつとなっている。

　実はこの出初式は、横浜市消防局が（株）tvkコミュニケーションズとの公民連携で開催している。消防局の持つ消防車や消防活動というコンテンツと民間の持つメディアの発信力を生かし、出初式を魅力的なイベントに作り上げることで、限られた予算で効果的な「防災の啓発」をすることができている。

　さらに、出初式というイベントの魅力が大きくなるにつれて、免震機能付き起震車など民間が持つ新たなコンテンツも加わるなど、公民連携による相乗効果で、より魅力が増す好循環も生んでいる。

　今後は、赤レンガ倉庫周辺の施設にも会場を広げて、さらにスケールを大きくしていく展望もあるようだ。

　一斉放水の迫力に湧き、放水体験に目を輝かせる子どもたちの姿。家族連れで楽しめるだけでなく、そこで学んだことは「防災」の意識となって浸透していくはず。「市民のための出初式」は、これからも成長を続けていくことになるだろう。

■横浜消防出初式2015
　日時：平成27年1月11日（日） 11時～15時30分（小雨決行）
　会場：横浜赤レンガ倉庫イベント広場・1号館、赤レンガパーク
　http://tvk-coms.co.jp/2015dezome/