コラム 素敵時間
vol.1 英国式アフタヌーンティーの基本のマナー
ちょっとお洒落をしたくなる季節…優雅にアフタヌーンティーはいかが? ご自宅でも、ホテルでも、基本のマナーを知っておけば気軽に楽しめますね!
19世紀半ば、英国貴族の間で社交の場として広まったアフタヌーンティー。紅茶と共に、2段か3段のケーキスタンドに乗せたサンドウィッチ、スコーン、ペストリー(お菓子)をいただきながら、調度品や食器類、テーブルコーディネートなどを楽しむ場です。
右手でカップを持ち、ハンドルに人差し指を入れて親指と中指でカップを支えます。この時、左手を添えたり、小指を立てるのは×です。
また、紅茶が熱いからと息を吹きかける、音を立てて飲む、カップに口を着けたまま目線を人と合わすのはマナー違反です!
アフタヌーンティーはもともと、サンドウィッチ→スコーン→ペストリー、とコース仕立てに一皿ずつ運ばれていました。ケーキスタンドの場合もこの順番を守ります。一般的には下段にサンドウィッチ、2段目にペストリー、上段にスコーンが乗せられます。全員が食べ終わる前に次のお皿に手をつけることはマナー違反となります。
一口サイズの場合はそのまま手に取り、一度お皿に置いた後、しばらく紅茶や会話を楽しんでからいただきます。大きな場合はナイフで一口サイズに切ってからフォークでいただきます。
手、もしくはスプーンかナイフで横に割ります。クロテッドクリーム、ジャムは備え付けのスプーンで自分のお皿に取ります。一口分ずつ塗って食べましょう。
三角形のケーキ類はとがっている部分から切っていただきます。シュークリームなどはまず半分に切ってから、ミルフィーユなどばらけやすいものは一度横に寝かせてから、一口ずつ切っていただきましょう。
とはいっても、マナーにとらわれず、音楽を聴いたり、読書や会話を楽しみながら、自分なりの心地よい時間を過ごすことができたらうれしいですね。
取材協力
2014年3月21日山手ロイストン教会室内楽団主催
「春を告げるミモザの調べ 演奏会&英国式アフタヌーンティー」
(問)山手ロイストン教会事務局TEL045-625-1166