TOP > ヨコハマよみうり2014年5月号 > ヨコハマ想い vol.2 体操 白井健三氏

ヨコハマ想い


「自分を信じて」
体操 白井健三氏

profile
1996年8月24日、横浜市出身。鶴見ジュニア体操クラブ所属。中学3年で全日本体操競技個人種目別選手権大会に出場し床運動で2位となる。2013年10月の世界体操選手権では、「後方宙返り4回ひねり」と「前方伸身宙返り3回ひねり」の新技を成功させ金メダルを獲得した。

原点はトランポリン遊び

 5歳にはトランポリンで飛んでいた記憶があります。体操をしていた兄2人が練習する横で、トランポリンで遊んでいました。早く家に帰りたいなーと兄たちの練習を見ていました。練習前のトランポリンの時間がいつも楽しみで、友達とひねったりまわったり、遊びながら競っていました。
 小学生の時に父と母が体操クラブを始めました。結果がでなくて、やりたいこともできなくて、練習がいやだなと思うこともありましたが、いかないとお父さんとおさんに怒られます(笑)。
 電車を1本遅らせて練習に向かい…ということはありましたが、休みはしませんでした。親に体操は無理に続けなくていいよといわれます。でも、そう言われるとやめたくなくなるので、今考えるとその環境がよかったと思います。

失敗してもいい

 小学6年で初めて全日本ジュニアに出ました。全国大会はお客さんの数がすごかったし、器具の上にたったら一人ですし、小6の僕には耐えられませんでした。緊張して自分の演技がぜんぜんできず、悔しかったです。そのとき思ったのが「緊張してもいいこと無いな」ということ。失敗してもいいから思いっきりやったほうがいい。そう思えるようになりました。ただ、1回やった失敗は二度としない。

運動より勉強?

 学校ではあまり目立たないタイプです。実は運動より勉強が好きです。クラスメイトは体操をする僕をみてびっくりしますね。
 勉強は地理や歴史が好きです。板書が好きなんです。僕のノートはめんどくさいくらい几帳面ですよ(笑)。今は英語の勉強に力を入れています。同世代の選手が、英語で話していて、ちょっと悔しかったのです。1年後くらいには、英語でインタビューを受けたいですね。
 普段は学校が終わると英語の勉強をしてから練習に向かいます。4時から9時頃まで練習したあと、夜はやりたいことをしています。練習ノートを書くのが好きで、その日気づいたことや明日やりたいところを書きます。技がうまくいかないときに、調子がいい時の記録をみると、ポイントがすぐわかることもあります。あとは英語を聞きながらゲームかな。

甘いものでリフレッシュ

 とにかく食べることが大好きで、休みの日は食べまくります!甘いものが好きで、喫茶店をはしごして、甘いドリンクを飲みまくったり。
 「みなとみらい」をぶらぶら歩くのも好きで、桜木町に集合して、ランドマークをぬけて、ワールドポーターズに行って、観覧車、マークイズ、横浜で解散。っていうのがいつものパターンです。この前はおいしいたい焼きを見つけました。友達とは一緒にいるだけで楽しいです。

2年後に向けて

 僕はチームプレーが好きです。団体戦では、自分の演技ができればチームに貢献できます。結局はチームのために、自分の演技をしようと思っていることが多いです。4人で勝てた時は嬉しさも4倍です。そういう感覚が好きですね。
 みんなオリンピックが迫ってきたと言いますけど、僕はまだ2年もあると思っています。2年後、どんな自分がいるか分からないし、どれだけ変われるかも分かりません。2年後の自分が見えないことがとても楽しみです。


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