ヨコハマ想い
「DeNA Daystars Kantoku Alex Ramírez #80
ラミちゃん We Play to WIN!!」
横浜DeNAベイスターズ監督 アレックス・ラミレス氏
profile
1974年ベネズエラ生まれ。メジャーリーグを経て、2001年東京ヤクルトスワローズに入団。10年以上にわたりNPB(日本野球機構)の3球団で活躍。2013年、NPB通算2,000本安打を達成したことで外国人枠適用経験選手では初めて名球会に入会した。2016年から横浜DeNAベイスターズで一軍の監督を務める。
5歳のとき、兄の影響で野球を始め、夢はメジャーリーグのプレーヤーになることでした。ベネズエラ人、特にラテン圏で野球をやっている選手はほとんど、メジャーリーグでプレーすることを夢見ていたと思います。その頃は日本の野球を知りませんでした。念願かなってアメリカに渡り、メジャーリーガーになってから日本の野球を知りました。日本の野球とアメリカの野球、ルールとボールは一緒ですが、試合に対するメンタリティーが違います。たとえば、日本では早い回でも犠牲バントをしますが、アメリカでは絶対にしません。日本ではキャッチャーがゲームをコントロールしますが、アメリカではピッチャーがゲームをつくります。
自分は日本の野球を学び、日本でプレーしてきました。そして日本の野球をマスターしたと思っています。メジャーリーグでプレーしてきた経験も少しは使いたいと思いますが、日本の野球を変えたいとは思っていません。選手がより良い選手になれるよう、適切なアドバイスができれば、と考えています。外国人選手に関して言えば、まずは日本の野球に慣れてもらうことが大事だと思うので、自分の経験を踏まえ、メンタル的な部分でサポートしていけたらと思っています。今までに4人の監督の下でプレーをさせてもらい、それぞれの監督から学ぶところはたくさんありました。特に原辰徳監督から学ぶことが多かった。ゲームに対する戦略とか、自分の考え方と一番近かった。原監督のような監督になれたらな、と考えています。
読売ジャイアンツの高橋由伸新監督、東京ヤクルトスワローズの真中満監督とは一緒にプレーしていますし、ほかの球団の監督たちとも現役時代に戦っています。その人たちと、監督という立場で戦うのは、今から非常にワクワクします。彼らがどういった考えをもって野球に取り組んでいるか、というアイデアは理解しているので、まずは自分のチームをしっかりとつくって、戦いに備えたいと思っています。
先シーズン、ジャイアンツとスワローズにはシーズンを通して負け越しています。今年はそれをひっくり返したい。在京圏の3チームですし、今年は3チームの中でもベイスターズをNo.1にしたい。横浜スタジアムにジャイアンツの試合を見に行こう、ではなくてベイスターズの試合を見に行こう、と言っていただけるようにしたいです(笑)。
横浜という街は、ブライトで、緑があって、きれい。多くの国から多くの人たちがいる街。自分がスワローズやジャイアンツでプレーしている時から、横浜に来るたび、本当に良い場所だな、と思っていました。いつかここで、と思っていた所で監督になれて、とてもうれしく思います。まだ横浜スタジアム周辺で食事をとったりする程度で、多くの場所に足を運べていないので、これからゆっくり時間をかけて横浜の街を知っていきたいと思っています。今のところ、オフの日は家にいることが多いんです。奥さんや息子と一緒に時間を過ごすのが好きです。特に息子と一緒にいる時間が自分の趣味(笑)。まだ9カ月で小さいので、息子と一緒にいることが楽しくて仕方がないんです。
いつも応援していただいてありがとうございます。今年こそは良い年にしたいと思っているので、自分たちが思っているベストを尽くして優勝を狙いたいと思います。横浜スタジアムに来た際には、違うチームの応援もいいですが、ぜひ地元横浜DeNAベイスターズの応援をしていただいて、一緒にシーズンを通して戦っていただけたらと思います。一緒に勝ちましょう!Let’s play to win together!
◆3月29日(火)〜31日(木) 巨人戦